ボイトレ情報

【声帯の仕組み】声帯が振動して声帯原音を生み出すまで

 こんにちは、音博士(@otohakase1205)です。

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仕組みカテゴリについて

  • 声が出る仕組み
  • 音程が上下するときの体の仕組み

など、ボイトレの基本的な仕組みについてまとめたカテゴリです。


ボイトレとは魔境です。

 ネット上でボイトレ情報を探せば「高い声を出すためにはミックスボイス!」とか「腹式呼吸最強!」とか「腹式呼吸なんていらんのじゃ!」とか、「ミックスボイス?そんなもんねぇんだよ!」とか、あらゆる説を見つけることができます。

はっきり言っても誤魔化して言っても、「何が正しいのかしら!」となるのが必然なわけで、極論どれを信じても正解で不正解です。

 「正しいのかわからないので、一旦全部頭の片隅に入れて置かなくてはいけない」という現状を変えるべく、このサイトでは根本的な定義を全て網羅した情報を記載しています。

ここでは「声が出るき、体はどんな仕組みで動いているのか」をまとめています。

声を作る要素

・「声の素」が発生する仕組み

 声は音なので、空気中を伝わる振動です。
肺に溜まった息が気管の中を通り、声帯を通過するときに振動を作ります。

肺から口までの器官。
ナースフル様より引用。

 以下の画像の真ん中にあるのが気管(息の通り道)です。

 通り道を通過する際に息は声帯にぶつかり、隙間を震わせながら通過します。
この時の震えが「声帯原音」や「喉頭原音」と呼ばれる声の素です。

・声帯原音から声への変化

 声帯原音は非常に小さな音なので、体の中で音を響かせて聞こえるようにします。
ピアノやオルゴールと同じ仕組みですね。

こうして、日常で使われている「声」が完成します。

 詳細は声帯原音についてに記載しますしこの情報を知ってる必要はないですが、「倍音」という声の要素を共鳴させて増幅させています。

地声と裏声

ここから先の情報は、練習をする上で知る必要がない情報です。

 腕や脚の筋肉でも同様ですが、「上腕二頭筋を使って机を持ち上げたい」とか「下腿三頭筋wを使って1m歩きたい!」なんて考えたことはないでしょう

そんなこと気にしなくても自然と動けますもんね。

もちろん最終的に極めるのは筋肉の知識だって必要ですが、それが必要になるレベルの人を僕は見たことがありません。

 そのような高度な知識よりも、「自分が音程を変えるときにどんな動きをしているのか」や「高い音を出そうとするときにどんな動きをしようとしてるのか」を見つめる方がよっぽど効果的です。

 発声や喉の筋肉でも同様で、「〇〇筋肉を動かそう」ではなく「自分が〇〇をするときにうやろうとしてる・やってることはなんだろう」と考えることが重要です。

 地声と裏声では、主要に動いてる筋肉が違います。地声では甲状披裂筋(TA)、裏声では輪状甲状筋(CT)という筋肉が働いています。

・地声で働く筋肉

 地声では甲状披裂筋(Thyro-arytenoid muscle)という筋肉がたくさん働いて声を作っています。

甲状披裂筋について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
※完成次第リンクが繋がります。

・裏声で働く筋肉

 裏声では輪状甲状筋(Cryco-thyroid muscle)という筋肉がたくさん働いて声を作っています。

輪状甲状筋について、詳細はこちらの記事をご覧ください。
※完成次第リンクが繋がります。

・甲状披裂筋と輪状甲状筋の関係性

拮抗筋としてのバランス

 この二つの筋肉は対になっています。拮抗筋のように、相互に働きあってバランスを取っています。

状態甲状披裂筋輪状甲状筋
地声90%10%
中間(ミックスボイス50%50%
裏声10%90%

 上記のようなバランスで声質をコントロールしています。

拮抗筋とは

 筋肉は「縮む」という機能を持っていますが、「緩める」という能力がありません。

手の平のように閉じたり開いたりしなくてはいけない場所は「縮める筋肉」が対になるように設置されています。

手の平を縮める筋肉

手の甲を縮める筋肉

このように、「反対の結果を作るために対になるように配置された筋肉」を拮抗筋と呼びます。

状態平を縮める甲を縮める
グーの状態100%0%
コップを持った状態50%50%
パーの状態0%100%

 それぞれの筋肉が働きあい、常に調整することで細かい動きをしています。

要約と結論

 声は声帯を行きが通過するときに発生し、体が増幅させることで大きな音にして作っています。

地声と裏声の中間で「ミックスボイス」という言葉を使っていますが、名称ではなく現象で捉えてください。

 この50%の状態がミックスボイスだ!ではなく、バランスを調整して作っている声がミックスボイスです

ABOUT ME
音博士
1996年12月5日生まれ。 3歳からYAMAHAに通い絶対音感を取得。 高校生の頃から絶対音感の構造を考えており、大学生の時に友人と絶対音感を取得する方法を確立。 2020年に自身の研究所を立ち上げる。
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音博士
石原光貴
3歳からYAMAHA音楽教室にて音楽を始める。 高校生の頃から自分・友人の体を使って構造的に発声理論を研究。 大学入学と同時に絶対音感の研究を始め、「絶対音感の作り方」を作成。 20歳よりボイストレーナーとして活動している。
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  1. […]  声が出る仕組みはこちらに記載してありますが、一言で話すと「息が声帯を通過するとき、声帯が振動することで声が発生」しています。 そのため声帯の振動数が増えれば声が高くなり、振動数が減れば声が低くなります。 人間が頭の中で「あの高さを出そう」と考えているとき、実際にその音が出るように管理・調整してるのは声帯の筋肉ってことですね。 […]

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