ボイトレ

【ミックスボイスの罠】低音と高音で声質が変わってしまう原因と対策

 こんにちは、音博士(@otohakase1205)です。

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男性のボイトレでもっとも人気が高いのは「高い声」です。

特に「ミックスボイス」というワードで説明されることが多いですが、ミックスボイスには大きな落とし穴があり、気をつけて練習しないとおかしな声になってしまいます。

サビの高音とその前の低音部分で、声が全然違うのがおわかりいただけるでしょうか。

特に0:24あたりの「弾けなくなっても」がすごくわかりやすいですね。「弾けなく」は息漏れがすごく、「なっても」は非常に綺麗な声です。

僕はこれを「高音のクオリティに低音が追いついていない」と考えています。

これはまさに「高い声・ミックスボイス」が流行している弊害であり、「高い声だけ練習しても歌唱力はレベルアップしない」ことを表している例だと考えています。

高音と低音で声が変わる原因

「低音が出せていない」ことを理解できない

「高い声がほしい」と考えてネットで検索する人の多くは、「低音は出せるから、高音が出せるようになりたい」と考えています。

これは大きな間違いで、こう考えている人の99%は「低音が出せていない」状態です。


詳細は「なぜ高い声が流行ったのか」という記事で考察していますが、「高い声が欲しい」と思ってしまう原因の多くは「低い声すら使いこなせないから」です。

「正しい声の出し方」を教えてもらえない

本来、歌うときは他の運動と同様に、フォーム(声の出し方)から確認する必要があります。

走るとき・蹴るとき・投げるときと同じです。

何も考えなくても走れるし投げられますが、しっかり効果を出すためには正しいフォーム・正しい方法で行動するのが何よりも大切です。

ところが、ほとんどの人は日常で「うまく低音が出せない」と悩んだことがありません。

そのため「自分は低音は大丈夫・高音ができないんだ」と考えて「高音の練習が必要だ」と考えてしまいます。


これは「歩けるから走るのは大丈夫」と考えてしまうような感じで、「自分は歩き方・走り方は理解できてる。早く走る方法を身につけたらOKなんだ。」と勘違いしてしまうような感じです。

低音と高音で声質が変わる場合の対策

「歌声」としての声の出し方を理解する

普段の「話し声」と「歌声」は、似ているようですが全くの別物です。

「高い声の出し方」を本当に理解するためには、「低い声」から出せるようになることを理解する必要があります。

詳細は「歌声の作り方」にまとめますが、日本人は世界的にみても特殊な発生方法をしています。

上記の表がどれだけ信用できるのかはわかりませんが、少なくとも「英語のネイティブ」と「日本語のネイティブ」で声の出し方が違うのは間違いありません。

ざっくりまとめると「日本人は喉で音を調整して、アメリカ人は息で音を調整してる」ような感じです。

もちろんそれぞれ良し悪しがあるのですが、歌うときは「息で音を調節する力」が必須です。

詳細は「歌声の作り方」をご覧ください。

「話し声」を「歌声」まで成長させる

例外的に、普段の話し声のクオリティが非常に高い職業があります。

声優です。

こちらも詳細は「なぜ声優の話し声はよく聞こえるのか」にまとめてありますが、「誰でも出来ることを、誰にも出来ないレベルでやっている」からです。


「声を出す」という非常に簡単な作業を、ひたすら突き詰めて突き詰めて「誰にも真似できないくらい成長させた」のが声優様の声です。

歌声でも話し声でも、声真似をするだけで非常に参考になります。
どうしても練習がしたくない」という人は、イメージトレーニングだけでも結構です。

「クオリティの高い声」をたくさん聞き、頭の中で想像しながら話し方を調整してみてください。

(例外的に、「奇跡的に声が良いだけ」の人もいます。)

まとめ

多くの人が普段出している低音は、「声」として出せているだけで最低限のクオリティです。

比較すると、特別な訓練をしたことがない人の高音は「声として出せてすらいない」状態です。

これでは「出せない声」で「出せない高さ」の練習をすることになり、成功率が大幅にダウンしてしまいます。

そうならないためにも、まず低音をしっかり出せるようになりましょう。


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ABOUT ME
音博士
1996年12月5日生まれ。 3歳からYAMAHAに通い絶対音感を取得。 高校生の頃から絶対音感の構造を考えており、大学生の時に友人と絶対音感を取得する方法を確立。 2020年に自身の研究所を立ち上げる。
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音博士
石原光貴
3歳からYAMAHA音楽教室にて音楽を始める。 高校生の頃から自分・友人の体を使って構造的に発声理論を研究。 大学入学と同時に絶対音感の研究を始め、「絶対音感の作り方」を作成。 20歳よりボイストレーナーとして活動している。
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POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    【声帯閉鎖の罠】高音と低音で、声質が変化する人の話

    どう聴いても、歌の表現としての息漏れ多めだと思います。
    練習失敗してるから息漏れしてて残念ですね、というのは読み手を不愉快にさせる酷い分析ですね…

    • 音博士 より:

      ご指摘ありがとうございます。非常に傲慢な分析でした。

      お詫びと併せて訂正を出させていただきます。
      ご高覧いただき、誠にありがとうございました。

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