こんにちは、音博士(@otohakase1205)です。
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ここ最近、「冬になると鼻が詰まって上手く歌えないんですよね」という悩みをよく相談されるようになりました。
人によって原因は様々ですが、それ、
寒暖差アレルギー
ってやつかもしれません。
寒暖差アレルギーとは?
温度差が7度以上になると発動する
寒暖差アレルギーとは、「暑くなったり寒くなったり、温度の変化が激しいとアレルギーみたいな症状が出ちゃうね!」という病気(?)です。
アレルギー「みたいな」症状、です。
つまり、アレルギーではありません。
正式な名前は「血管運動性鼻炎」と呼びます。
みんな興味ないと思いますが、千葉医学雑誌に投稿された長谷川真也先生の「血管運動性鼻炎の病態に関する研究」という論文によると、
「寒暖差アレルギーの症状は、温度差7度以上で発動しやすい」そうです。
寒暖差アレルギーの症状
寒暖差アレルギーと風邪、アレルギー性鼻炎の違いはこちらです。
寒暖差アレルギー | 風邪 | アレルギー性鼻炎 | |
---|---|---|---|
鼻水の状態 | 水っぽい サラサラ | 黄色っぽい ネバネバ | 無色透明だが、 悪化すると黄色 |
鼻詰まり | 詰まる ムズムズする | 数日続くが、解消される | 辛い症状が 長期的に続く |
くしゃみ | 一時的に続くかも | 3~4回くらい 連続するかも | 何度も連続する ことが多い |
熱 | 出ない | 38°C以下の 微熱が多い | ほとんど出ない |
目や鼻の痒み | 無い | 無い | ある |
体のだるさ | だるいときもある | ある | 悪化するとだるい |
当てはまる項目が多い人、もしかしたら寒暖差アレルギーかもしれません。
寒暖差アレルギーの治し方
寒暖差アレルギーの原因は「副交感神経」
寒暖差アレルギーの根本的な原因は、「自律神経の乱れ」と言われています。
つまり、メンタル面から来る不調です。
自律神経とは、体の「緊張・緩和」を操る神経です。
体の至る所に張り巡らされており、鼻の粘膜にもしっかり通っています。
副交感神経が働くと、鼻が詰まる
自律神経は2つの神経で構成されています。
- 緊張を操る:交感神経
- リラックスを操る:副交感神経
交感神経が働いてる時、血管は収縮して血圧を高めます。
対照的に副交感神経が働いている時、体はリラックスして血管を膨張させます。
膨張した血管は鼻粘膜を圧迫するため、鼻詰まりを助長させます。
鼻に振動を与えると、「一時的に」治る可能性アリ

寒暖差アレルギー改め血管運動性鼻炎は、「鼻の粘膜が膨張して呼吸を妨げている」状態です。
そのため手っ取り早く粘膜の膨張を解消すれば、鼻から息が吐けるようになります。
「粘膜の膨張を解消する」といえばこちらですね。
鼻の粘膜が膨張して呼吸ができない、つまり「鼻水出ないのに鼻が詰まってる」みたいな症状はこれで改善できます。
根本解決には、自律神経を整えるべき
根本解決のためには、病院でカウンセリングを受けてください。
鼻詰まりだけでなく「そもそも寒暖差アレルギーを治したい!」という方は、「根本的な原因になっている自律神経」を整える必要があります。
自律神経の整え方は、完全に医療行為となるのでここでは説明できませんが、気になる方は必ず病院へ行ってください。
自律神経の乱れは、精神的な不調です。
「放っておけば勝手に治る」「一人であれこれしたら直せる」みたいなものではないので、本当におかしいと思ったら適当に対処せず病院に行ってください。
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